カリキュラム・マネジメント
~主体的に学習に取り組む態度の育成を目指して~


<当校のカリキュラム・マネジメントの概要
curriculum management.pdf へのリンク

「指導と評価」の一体化!職員研修を活性化!指導の方向性を一本化!など, 学校全体を活性化させていきましょう!!




※使用用語の注釈
○ポートフォリオ
 生徒が学習過程で残したレポート,写真などをファイルに蓄積し,評価対象とする方法。
○シラバス
 1年間,学期間の授業の計画と内容を解説したもの。
○ルーブリック
 学習における具体的な目標とそれぞれの達成レベルを一覧表にしたもの。
○プログレスカード
 単元ごとに生徒に配付する単元カード。次の3つの機能をもつ。①何ができるようになることが期待されているかを生徒に示す生徒用学習シラバスとしての機能,②生徒が 自分自身で課題達成の様子をモニターする機能,③生徒が学習成果の評価を自分で実施,記録し,ポートフォリオとして教師に伝える機能(松沢, 2002)。
○メタ認知
 「自分自身の認知状態をメタレベル(一段上のレベル)から認知する」(市川,2014)


1 ねらいと内容
①平成33年度新学習指導要領の完全実施に向けて,
移行期間中に新課程を導入し,担当教科の新カリキュラムの組織,配列,ならびに他教科の新カリキュラムの共通理解を行うこと。こうすることで,生徒が1年間の学習に見通しをもって主体的に取り組むことができるカリキュラムが作成できると考える。
②新学習指導要領で示されている新3観点評価のうちの1つである
「主体的に学習に取り組む態度」の評価方法として,全教科共通でプログレスカードを作成します。これを各単元におけるシラバスとして,生徒に示すことで,自らの学びをメタ認知したり,学びを振り返って自分の成長を実感したりできるようになると考える。

2 詳細
①学校ルーブリック
 当校では,学校の教育目標「生き方を求めて,学ぶ生徒」を具現化するにあたり,
生徒自身が自分の生き方に必要な資質・能力を自分で考えられるようにすることを大切にしています
 一方で,学校のカリキュラム全体の中で,職員が教育課程における各活動,具体的な場面等で,生徒が資質・能力を発揮した姿を具体的に捉えられるようにするために,育成を図る資質・能力を明確にし,職員全体で統一を図る必要性が出てきました。
 そこで,今年度,
学校ルーブリックを作成しました。当校で育成を図る資質・能力は「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」「人間性」「メタ認知」です。 ルーブリック作成にあたっては,当校の総合的な学習の時間内の「『生き方・学び方』の時間」におけるパーソナルポートフォリオの「まとめシート」の分析結果を反映させています。1年間の教育課程を通して,生徒がどのような資質・能力を身に付けたのかをルーブリックに反映していくことで,生徒の実態を基に積み上げていく帰納的なルーブリックを作成しています。
 教師間で育成する資質・能力の方向性,ならびに具体的な生徒の姿を共有することで,1つの1つの活動を点ではなく,教育目標の実現に向けた線として考えられるようになります。


※クリックするとPDFファイルが開きます。


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②視覚的カリキュラム
 学校で育成を図る資質・能力は,主に授業で育成することになります。平成33年度にいきなり内容ベースのカリキュラムから,資質・能力ベースのカリキュラムに変更することは容易なことではありません。
 そこで,今年度,
視覚的カリキュラムの導入を行いました。平成33年度の新学習指導要領に向けて,担当教科の新カリキュラムの組織,配列を資質・能力をベースに行います。最初から,全てを資質・能力ベースに変えることは難しいので,1年ごとにカリキュラムの更新を図れるようにします。今から複数の単元において資質・能力の関連を意識した配列を行っていくことで,平成33年度にスムーズな実施が可能になります。また,次のようなことも可能になります。
・ 生徒や保護者に示す学校の教育の方針を作成することができる。
・ 年間指導計画を作成するよりも,教科間で簡易的に年間の指導の方針を共有できる。
・ 新学習指導要領の新カリキュラムの指導を具現化するために,教科間マネジメントが活性化される。
・ 他教科との資質・能力の関連を踏まえた配列を行うことができる。



③プログレスカード
 視覚的カリキュラムで,年間の単元配列を行った後に,各単元の授業内容を具体的に構想します。
プログレスカードは,当校の英語科の取組から始めたものです。新潟大学教育学部・松澤伸二先生のお考えを基に,生徒が主体的に学習に取り組むための手だてとして開発したものです。
 
プログレスカードには次のような機能があります(松沢,2002)。①何ができるようになることが期待されているかを生徒に示す生徒用学習シラバスとしての機能,②生徒が自分自身で課題達成の様子をモニターする機能,③生徒が学習成果の評価を自分で実施,記録し,教師に伝える機能(ポートフォリオ)です。
 プログレスカードを導入することで,次のようなことが可能になります。
○ 生徒に単元ごとに「何ができるようになるのか」「どのように学ぶのか」など指導の方向性,ならびに「何が評価の対象となるのか」など評価の方法性を明示する「指導と評価の一体化」を図ることができる。
○ 当校で育成する資質・能力の1つ「メタ認知」を高めるために,生徒が目標達成のために自ら学習をメタ認知したり,学びを振り返って自分の成長を実感したりできるようにする手だてにすることができる。
○ 新学習指導要領の新3観点の1つである「主体的に学習に取り組む態度」の評価方法になるように開発することができる。
○ 学期始まり前の職員研修で作成することで,教科間で学期で到達させたい生徒の姿,ならびにそれを測るための評価(評価課題,定期テストなど)の方法を具体化し,教科がチームになって生徒の指導に当たることができる。



3 活用方法

※クリックするとPDFファイルが開きます。

データをダウンロードし,各学校の実態に合わせて活用してください。なお,次の点についてご留意ください。
○視覚的カリキュラムは,確定的なものではありません。当校でも学期ごとに更新を図り,生徒や学校の実態に合わせて改変しています。
  また,理科については,今年度版は新学習指導要領の指導配列に対応したものになっておりません。来年度の1年生から実施する予定です。
○プログレスカードは,1つの単元のデータを掲載しました。各学校の実態,単元の内容に合わせ,データを編集してください。
○研究会,発表会,協議会などで当校のデータをご活用される場合は,参照・引用を忘れずに付記していただくようお願い申し上げます。


①学校で育成を図る資質・能力データ(Windows Excel版)
 school rubric.xlsx へのリンク

②視覚的カリキュラム1~3学年(Windows Excel版)
 curriculum.xlsx へのリンク 

③プログレスカードの型(Windows Word版またはExcel版)
 ○国語japanese.pdf へのリンク
 ○社会social studies.docx へのリンク
 ○数学math.xlsx へのリンク
 ○理科science.docx へのリンク
 ○音楽music.docx へのリンク
 ○美術art.docx へのリンク
 ○保健体育health and physical education.docx へのリンク
 ○技術・家庭科 技術分野1technology.docx へのリンク1
 ○技術・家庭科 技術分野2technology2.docx へのリンク
 ○技術・家庭科 家庭分野home economics.docx へのリンク
 ○英語english.docx へのリンク
 ○総合的な学習の時間integrated studies.docx へのリンク



【参考・引用文献】
○松沢伸二(2002)『英語教師のための新しい評価法』大修館書店
○市川 伸一(2014) 『学力と学習支援の心理学』放送大学教育振興会
○教育課程研究会(2016)『「アクティブ・ラーニング」を考える』-福島県立ふたば未来学園高等学校の実践 東洋館出版社
○田村 学(2017)『カリキュラム・マネジメント入門―「深い学び」の授業デザイン。学びをつなぐ7つのミッション』東洋館出版社